
チームのやる気を引き出す脳科学
この回の書き起こし
チームの業績が悪い時って、ついメンバーに正しいことを強く求めちゃいますよね。でもそうすればするほど、かえってパフォーマンスが落ちてしまう。そんな経験あなたにもありませんか?
ええ、よくわかります。実はあるリーダーの方から、チームのモチベーションを高めて仕事の意義を浸透させるにはどうすれば?という切実な問いが寄せられていまして。
そうなんですよね。その答えの要点っていうのは、ズバリ一つでして、相手を変えようとするんじゃなくて、まずは自分の脳の使い方を共同体思考にするっていうことなんですよね。まさにそこが今日のポイントですね。
今回は脳科学者で医学博士の岩崎一郎さんとパートナーのクレアさんが様々な問いに答えたQ&Aの記録から、このテーマを一緒に掘り下げていきます。ちなみに脳磨きっていう言葉がよく出てきますけど、これって脳全体をバランスよく協調的に動かすための脳のトレーニングですよね。これがチームづくりにどう直結するのか気になります。
本当に興味深いメカニズムなんですよ。でもメンバーがミスしたらリーダーとしては何とかして直してやろうってつい鞭を打っちゃうじゃないですか。痛いほどわかります。
でもそれって例えるなら、なんか壊れた機械を無理やり叩いて直そうとしてるみたいな。まさにそんな感じです。脳科学の視点から言うとその状態って個分離思考、つまり相手と自分を子として分離させる脳の使い方なんですよね。
個分離思考ですか?はい。この状態で自分の正しさを押し付けると相手の脳はどうなるか、自立性が脅かされたと感じて防衛本能が働き、いわゆる戦うか逃げるかのFF状態になっちゃうんです。
なるほど。じゃあもうその時点で相手は論理的なフィードバックを受け入れられない状態なんですね。そうなんです。
そうすると成長意欲が下がってチーム内の助け合いも減っていく。ストレスで幸福度も下がっちゃいますし。それって完全に悪循環ですよね。
結果的にチームの一体感や信頼が失われてやりがいも減り、最終的なパフォーマンスもガクッと落ちてしまう。これが個分離思考の循環ですね。でもそれを見たリーダーは何で結果が出ないんだってさらに焦っちゃうわけじゃないですか。
まさにそこです。結果が出ないとリーダー自身の脳もFF状態になってさらに強く押し付けちゃうんです。悪化する一方ですね。
ただ岩崎さんとクレアさんも強調しているんですが、これは誰も悪くないんですよ。そうなんですか。誰の脳にも起こり得る自然な反応ってことですか。
そうです。自己防衛としてごく自然な反応なんです。だからこそ脳の使い方が変われば循環の向きは必ず変わります。
なるほどな。じゃあ相手のそのFF状態を直接変えられないなら私たちはどう行動をシフトすればいいんでしょうか。はい。
もう出発点は常に一つで自分の脳の使い方を変えることこれにつきますね。自分の脳の使い方をですか。相手を変えるんじゃなくて自分が共同体思考、つまり相手と自分が一体となる脳の使い方にシフトして脳のレベルで相手とつながる必要があるんです。
なるほど。でも具体的にどうすれば共同体思考になれるんですか。例えば日常的に勇気づけをしたり感謝を伝えたり、あとはお客様からいただいた喜びの声なんかをチームでシェアするのもすごく重要ですね。
そういう仕事のポジティブな意義をシェアするんですね。そうなんです。自分が共同体思考になると関わりが信頼関係からスタートするようになります。
そうすると一体感が高まって安心感から幸福度も上がるんですよ。へー、安心感があるから自然と助け合いが増えるわけですね。まさに。
そこから成長意欲ややりがいが高まって結果としてチームのパフォーマンスが上がり目に見える実績となって現れるんです。みんながお互いを尊重して不老状態になれるんですね。それが共同体思考の循環なんですね。
はい。ちなみにこの不老状態になる体験や振り返りの成長サイクルを体系的に学べる脳磨き検定というのもあるのでそういうのを活用してみるのも良いですね。なるほど。
じゃあ今日から私たちがすぐ手元で試せることって例えば。そうですね。相手を正そうとする前にまずは一つ感謝を伝えてみるのはどうでしょうか。
それいいですね。あとはさっきの仕事のポジティブな意義を一つシェアしてみるとか。素晴らしいと思います。
ご自身の脳を共同体思考にセットアップ。その小さな一歩から全てが始まりますから。はい。
じゃあ今日の要点をまとめますね。チームの目に見える実績っていうのはあくまで循環の最後に現れる結果であって全ての出発点はリーダー自身の脳の使い方にあると。はい。
その通りです。個分離思考から共同体思考へシフトして関わることで自分もチームも自然と変化していくんですね。まさにそれが脳科学が教えてくれる希望ですね。
もっと知りたい方はLINEでリーダー経営者のための脳科学という公式アカウントを覗いてみてください。では最後に次に誰かの行動を無理やり直そうとしたとき一度立ち止まって考えてみてください。今私の脳は相手と共同体思考でちゃんと繋がっているだろうかと。
明日あなた自身の脳の使い方にどんな変化が起きるかぜひ観察してみてくださいね。
音声をもとに書き起こしています。